種子こそ農業の基本。野菜の品種とともに70年、そして未来へ。

岩崎農園様 茨城県茨城町 若い世代に農業への夢を持ってもらいたい


収穫したばかりの「ほれまる」を手にした岩崎農園代表の岩崎宏幸様
主力はメロン
岩崎農園様ではご家族を含む6名のスタッフと実習生・研修生と共に、メロン、トウモロコシ、ニンジン、ミニトマトを生産・販売しています。主力のメロンは、自宅前の直売所で年2万個以上を販売するほか、銀座にあるアンテナショップでも販売しています。
ほれまるとの出会い
同農園の代表で「メロンよりも実はトマト好き」である岩崎宏幸様は、数年前から自らミニトマトの栽培を始め、収穫適期前に収穫されては本当の味が伝わらないとして、収穫作業はすべて自ら行う徹底ぶりで、来店されるお角様に美味しいミニトマトを提供しています。同時に、自分が満足できる味を求めて品種の探索を進める中、2021年、弊社からの提案で「ほれまる」をご試食頂きました。
「『ほれまる』はこれまでに食べてきたミニトマトと比べて味が別格」と最高評価を頂き、2023年春作からは正式にご採用頂いています。直売所に来店されるお客様の間では早速「ほれまる」のリピーターができ、50~60パックが、売り場に置いたそばから売れるようになりました。売り場を仕切る女性陣からは「『ほれまる』は名指しで買いに来る方が増えています」とのお声を頂いています。
      
ストーリーの大切さ
2021年の試作中、こんなことがありました。岩崎様が試食をしようとハウスに行くと、完熟しているはずの「ほれまる」がなく、それが数日続いたのです。おかしいと思って調べたら、海外からの実習生がおいしさの余り食べてしまっていたというのです。また、ある70代のお客様からは「生まれてこの方トマトが苦手で食べられなかったのに、この『ほれまる』なら食べられた」という喜びのお声を頂いたのだそう。岩崎様は、「商品にはいかにストーリーを持たせるかが大事」と強調されています。これらの話は、「ほれまる」の良さを語る上で欠かせないストーリーの一部なのです。
若い世代に夢を
この取材の日、近隣の農大生が実習のために農園を訪れていました。岩崎様は、「もちろんプレッシャーはあります」と前置きしつつ、「若い世代に農業に対する夢を持ってもらいたくて、就農を目指す若い人たちを積極的に受け入れています」と仰います。そのためには、農業もやり方さえ正しければきちんと利益が出せることを自ら示すことが大事と、これからもお客様に支持される商品づくりを続けていくと力強く語って下さいました。今日も岩崎様の下で日本の農業を背負う人材が育っています。