パープルタワーの栽培について
育苗
| 播種量は育苗本数の2倍程度とする。 | |
| 直蒔き法 | 畝幅120〜180cm。1条のマルチとし、株間は30〜40cm。1穴2粒蒔きし、2次茎発生ころに間引く。 |
| 1年苗養成法 | 育苗箱(45×35cm箱、200〜250粒)10aに15箱必要 播種床の場合、ベットに条間5〜10cmのすじ蒔きとする。 播種後50〜60日後(茎数3〜4本、根数5〜6本)に定植。定植はベット幅90〜120cmの2〜3条植え。条間は30〜45cm、株間は10〜20cmとする。施肥は化成肥料の窒素で15〜20kg/10aとする。 |
| ポット育苗法 | 12月〜3月蒔きは温床とする。トンネル内の温度は20〜25℃で管理する。播種後40〜50日で7.5〜12cmのポリポットに移植する。ポリポットの茎数5〜6本(定植後60〜80日)で本圃に移植 |
圃場の準備

アスパラガスの場合、定植してしまうと土壌改良が極めて困難になるので、前もっての準備が重要である。土壌改良の目安は、有効耕土の深さ40cm以上。地下水位50cm以下、ph5.5〜6.5、EC0.2〜0.6mS/cm。アスパラガスは土壌水分には特に敏感であり、収量に影響する。そのため水利の便を考えて圃場選定を行う。
定植
直まき法では直接播種し、ポット育苗では直接圃場へ移植する。1年苗育成法では、1年間株養成した後、翌春掘りあげ15〜20cm程度の深さの植え溝に覆土が10〜12cm程度になるように定植する。『パープルタワー』は茎が太いのが特徴なので、従来品種と同じ定植間隔とすれば、L〜2Lが多く収穫できる。しかし出芽数は少なめなので、本数を多くとりたい場合定植間隔は従来品種より1.8倍〜2倍の密植とする。
施肥と雑草防除
春どりの打ち切り後、N:20〜25kg、P:20〜25kg、 K:15〜20kg、石灰(1カ月前)50〜100kg/10aを畝間中心に施肥し、耕うん機で深さ15〜20cmに中耕する。その後、小型管理機で培土する。アスパラガスは長期栽培するので、雑草防除も重要な作業である。土壌処理型除草剤を散布する。又は1年目は雑草が繁茂しやすいので、黒マルチなどを利用すれば、雑草抑制と乾燥防止になる。
定植後の管理
露地栽培の立茎数の目安は、普通栽培が1株当たり8〜10本、2季どり栽培、長期どり栽培では5〜6本とする。茎は1ヶ所からまとめて立たせるのではなく、鱗芽群の広がりを見ながら均等な配置をする。『パープルタワー』は草丈が高いので、倒伏防止として支柱を立てアスパラネットやマイカー線を2段に張る。 過度の乾燥は、生育を悪くするので適時潅水する。2〜3回の強い降霜で茎葉が黄化したら地際から刈り取る。
収穫・出荷
収穫期間は、2年目は20日前後、3年目は30日前後、4年目は40日前後である。収穫は33cm(通常30cm)くらいに伸びた若茎をハサミやアスパラ鎌などで刈り取る。『パープルタワー』は茎が太く柔らかいので、グリーン種と比べ出荷規格を長めに設定できる。その為萌芽数が少ない分を多少なりともカバーできる。 収穫作業では、軍手などを使用することにより、茎に付いているワックスが取れ難いので、見た目が良い収穫物が取れる。温度が上昇してきたら、朝夕2回収穫する。後からの萌芽を促すためにも、販売できない茎も同時に刈り取る。
基本防除
栽培管理の中で重要なのが病虫害防除である。霜に当たって黄化するまで茎葉を繁茂させることがポイントである。病害では葉枯れ病、斑点病など。虫害ではスリップス、ジュウシホシクビナガハムシ、ヨトウムシ、オオタバコガなどである。これらに対して定期的に登録農薬を散布する。
【雨除けハウス栽培】
播種期
2月上旬〜3月上旬(関東標準)
育苗
ハウス内育苗。9cmのポット又はセル成型苗育苗(72セル)とする。ポット育苗の場合は有機質に富む培養土を使用する。セル成型苗育苗では葉茎菜用の培養土に緩効性肥料を加えて使用する。播種は1ポット当たり2〜3粒蒔き。セル成型苗育苗では1穴1粒まきとする。発芽まで地温25〜30℃で、発芽後徐々に下げる。育苗中は乾燥しやすいので、乾かない程度に潅水する。ポット育苗では草丈10cm程度になったら、草勢の強い株を残して1本に間引く。
定植
排水性が良く耕土の深い圃場を選定する。定植1ヵ月前には石灰を150〜200kg/10aを施用しておく。化成肥料はN:20〜25kg、P:20〜25kg、K:15〜20kgを目安とする。4月中旬〜5月中旬に定植する。根数が多く、茎の太い苗を選ぶ。芽の方向を畝に平行して植える。深さ5〜10cmとする。1年目は収穫せず、株の充実を図る。
定植後の管理
1月からカーテンやトンネルを設置し保温する。収穫中は最高温度30℃、最低は5℃を目安とする。乾燥したら適宜潅水する。追肥は、冬肥は保温開始前、春芽の終了後、夏肥は6月上旬、秋肥は9月に畝間に施肥し中耕する。春芽終了後、畝の長さ1m当たり10本程度成茎を残す。草丈が1.5m以上になったら頂部を摘心し、下位側枝も高さ50cmまでのものを除く。
収穫・出荷
2年目から収穫となる。収穫方法は露地栽培と同じである。
