キャベツ品種の使い分け
味珠
中間地の10月どり、冷涼地の8〜9どり早生寒玉系- 耐暑性が強く、育苗、栽培が容易な寒玉系早生種です。セルトレイでの育苗では胚軸が伸びずガッチリした苗に仕上がります。
初期から締まり良く結球し、玉が大きくなりすぎない。食味がよく、サクサクとした歯切れで生食用に適しています。
暑さには強いですが、温度が低下する11月どり以降では甲高小球になりやすく、不適当です。中間地では6月下旬〜7月中旬蒔、冷涼地では5〜6月上旬が播種の適期となります。
NX-BY472B
- 中間地の11月下旬〜1月どり、暖地の1〜2月どり中生寒玉系
- 低温伸長性、耐寒性、在圃性に優れた寒玉中生種です。
草勢が強く、低温時の肥大性に優れます。あまり早播きすると、外葉が旺盛に育ち風雨で傷がつき黒グサレ病、黒斑細菌病の発生が見られることがあります。播種適期を厳守してください(栽培グラフ参照)。
生育期間が長いので施肥はは追肥型とし、施肥量の1/2を元肥に、残りを2回程度に分けて追肥します。
NX-BY438
- 冷涼地の7月どり、平暖地の初夏どり早生寒玉系
- 寒玉キャベツの端境期の初夏どりを狙った品種です。抽台が遅く、年内蒔きして5月の連休明けからの出荷が可能な早生種です。
この時期の品種としては葉色が濃く、扁円形にまとまり、より寒玉らしい形態を示します。
玉は市場出荷向けとしてL8個玉に良く揃い理想的な大きさに仕上がります。出来上がりを待っていて出荷する品種であるため在圃性にはやや欠ける面があります。適期を逃さず収穫してください。
NX-BY434
中間地、暖地の4月下旬〜5月中旬どり、冷涼地6月下旬〜7月どりサワータイプ- 品質の良い春系キャベツも5月に入ると硬く締まり品質の低下が見られます。NX-BY434は葉重型で硬く締まりすぎる事が無く5月連休前後からの収穫に最適なサワー系品種です。サワータイプとしては葉肉が厚く、さくさくとした歯ざわりで生食にぴったりあいます。外葉と球に適度な隙間があり収穫しやすい品種です。
抽台は安定しており10月上旬〜1月まで随時播種できます。越冬時には野鳥の食害が見られるのでパスライトなどのベタ掛けが必要となります。生育期間の長い作型であるので元肥は1/2とし、急激に生育が進む3月下旬頃に中耕を兼ねて残りを追肥します。
NX-BY480
- 中間地、暖地の5月中旬〜6月上旬どり、冷涼地の8〜9月どりサワータイプ
- 平暖地の5月中旬以降は温度が上昇するのでサワー系品種でも耐暑性、耐病性の高い品種が求められます。中にはこれでもサワー系かと思えるような品種もありますが、NX-BY480は品質を重視したサワー系早生品種です。生育は早く、収穫期に余裕の持てます。
厳寒期の育苗となりますが、定植後は比較的生育に適した温度帯を経過します。収穫が5月下旬以降になると虫害や地下水位の高い圃場では株グサレ病などの発生する場合があります。予防的な薬剤散布が必要です。
無理な早播きでは球形が甲高くなりがちです。平暖地では11月20日頃からの播種としてください。
あまかぜ
- 中間地の11月下旬〜1月中旬どり、暖地の12月2月どり高糖度系キャベツ
寒玉でもサワーでもなく、あまーいキャベツ - 全国各地で高糖度系のキャベツが話題となり始めていますが、あまかぜは年内で糖度が10度近く、年越しで10度を上回る特別おいしい冬どりキャベツです。直売所や産直の差別化商品としての利用に適します。
外葉は大きく、やや立ち気味に生育するので、無理な早播きをしたり、多肥栽培すると風水害の影響を受けやすく、黒斑細菌病やクログサレ病の多発につながり、決して作りやすい品種とは言えません。播種適期を守ること、外葉の生育を抑えるように追肥中心の施肥設計を立てること、一度に大面積の作付けをしないことが必要です。
作りづらい品種ですが、適切な栽培で格別においしいキャベツに挑戦してはいかがですか。
キャベツ作型グラフ
- ※地域によってはピッタリ当てはまらないことがありますので、ご注意下さい。



